有限会社スタジオ・キャットキック 企業理念再構築

理念と価値定義で救われている会社は、当然ながら多い。例えば、当社。

業績の悪化。これを、自社を根底から見直す機会と捉え、大きなバネにする会社は決して少なくありません。企業理念を、そして自社が市場に提供できる価値の「本質」を再定義することで突破口を見出し、最悪の事態から脱出することができた…。そんなエピソードは、ネットを少し検索するだけでいくつも見つかります。また、優れた経営者は自社の本質や価値の定義がしっかりできている。そんな印象を受けます。そこから外れたことをした企業が急に低迷しはじめた…。そんな状況もあるようです。

一つ、例を挙げましょう。その会社の名前は、有限会社スタジオ・キャットキック。そう、当社です。

原因不明の売り上げ低下…

2019年後半、当社の広告企画制作部門は、原因不明の売り上げ低迷という異常事態に直面しました。得意先との関係は良好、実力の高さも評価されている。なのに、依頼が激減。既存の得意先に営業をかけても、非常にいい対応はしていただけるものの、その後になかなかつながらないのです。

原因は、実は「不明」ではなかった。

原因は不明…と書きましたが、それでも私は原因が、間接的かもしれないが、きっとどこかにあるはずだ、そう思いました。そこで私は、自社が得意先に提供できる価値の「棚卸し」をしてみることにしたのです。幸い、時間はたっぷりあります。現在展開している事業の内容、具体的には手掛けているメディアやツールをいくつかに分類し、それぞれにおいてどのような価値を提供しているのか、どこを高く評価されているのかを、丁寧に掘り下げました。SWOT分析や5フォース分析も行い、バリューチェーンも作成。提供できる価値については一つひとつをベンチマークしてみました。これまた幸いなことに、こういう分析を行うスキルがあったものですから。

見つけた原因から、理念と価値を再定義。

すると、自分が強みと思っていたものは意外に代替可能であり、この価値に関わる案件が競合他社に流れていた可能性があることに気付きました。そして、自社が本当に得意で代替可能性が低いことと、自分が一番やりたいことが、はっきりと見えてきたのです。

そこで当社は、それまで「社名の由来」だけで表現していた企業理念を見直し、新たなコーポレートスローガン(といっても社員2名の小さな会社の、ではあるのですが)を制定しました。また、当社は広告企画制作部門とイラスト部門に分かれているのですが、私が展開している「広告企画制作部門」、つまりぼくが一人で展開しているコピーライターとプランナーの仕事、における理念の体系化に取り組みました。そしてできあがったのが、こちらです。

経営理念(ミッション)

「かく」で、
ささえる。

人の心を動かしたり、何かをしたい気持ちにしたり。
そんなチカラに満ちた、
ステキな「書く」と「描く」で、
世の中の、いろんなモノ・コト・ヒトを、ささえる。
一生懸命に、でも楽しく、たくさんかいて、
たくさん世の中の役に立つ。
たくさんの笑顔のもとになる。
「かく」で、幸せをささえる会社。
それが、スタジオ・キャットキックです。

広告・販促・
ブランディング部門
使命

Find, write, go!

「商品で世の中をよりよくしたい、幸せにしたい」と考えるクライアントのビジネスを、徹底的に調べ、考え抜いて、課題や価値を見つけ出す。
そして書く(=表現する)ことを通じて全力でサポートし、利益拡大と社会貢献の一助となる。

広告・販促・
ブランディング部門
価値観

「書く」の原動力

  • 言葉には「考える」「伝える」「表現する」という役割があり、無限の力を秘めている。
  • 考えに考えた末に生まれた言葉は、必ず人の心を動かすことができる。
  • コピーとは、買ってほしい人への「ラブレター」である。
  • どんな案件にも、必ず「面白さ」が隠れている。その「面白さ」こそが、コピーライティングやプランニングの出発点になる。


広告・販促・
ブランディング部門
目標

唯一無二の、
育ち盛りに。

  • 広告代理店やデザイン制作会社には真似のできない、クライアントや消費者に寄り添った高品質なサービスを常に提供し続ける。
  • フリーランスのコピーライターには真似のできない、戦略性・マーケティング性の高いコピーライティング/ブランディング/プランニングサービスを常に提供し続ける。
  • クリエイターだけでなく、芸術家、経営者、コンサルタントやマーケター、その他の異業種の方々と積極的につながりあい、豊かな共創を実現する。
  • すべてを糧にして、学び続ける。成長し続ける。


広告・販促・
ブランディング部門
内部資源

使命実現のための
8つのチカラ。

  • 状況整理・課題抽出力
  • プランニング力/グランドデザイン力
  • 論理構築力
  • コンセプトメイキング力
  • コピーライティング力(ショートフレーズ系/長文系)
  • 編集力
  • ブランド構築力・ブランド価値定義力
  • 広告・販促ツール制作力

理念が突破口に!

メンバーは一人、経営者兼プレイヤー、という状況ですから、社内ブレストは必要ありません。一人でひたすら(いつも受注している案件とおなじように)考え、それを言語化し、構成をまとめました。作業に費やした時間は、実質三日程度だったと思います。

この理念体系を作成しただけで、変化が起こりました。少しずつではありますが受注が増えはじめ、元の状況に戻ったのです。自分の中で、自社アピールの方向性がおのずと変わり、得意先との会話の内容も違ってきたのだと思います。(もっとも、戻った直後に新型コロナウイルス感染症という新たな壁が立ちはだかったのですが、それはまた別の話)

まとめ:理念の可能性を、もっと拡げたい!

企業理念には、こんな小さな会社の小さな事業においても、現状を打破するチカラ、そして成長するチカラがあると身をもって実感できた、たいへんよい経験でした。

スタジオ・キャットキックでは、以前から企業理念や、それを含んだコーポレートブランド構築の支援も細々とではありますが行っていました。サポート的に手掛けた事例はコチラなどがありますが、ほかにもいくつか存在しています。順次このサイトでご紹介するつもりです。そして…今後、当社はこの領域にこれまで以上にしっかりと、情熱をもって取り組んでいきたいと考えています。気になる企業の方は、ぜひご相談ください! 当サイトの「Inquiry」欄、あるいは当社公式サイトの「Contact」欄(お問い合わせフォーム)からお気軽にどうぞ。

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